…… 2008年05月18日

『恋をとめないで』

さて、今回は私の後輩の後輩の後輩クン...
達のお話しです。
私は今でこそ[流しのフリーター]として
暗躍しておりますが、その昔は大阪の仲間達と共に
有限会社を起業しておりました。
全国の高校や短大,専門学校のイベントを旅して回る会社です。
現在の突貫鼓僧のネタも、この巡業時代に作り上げた物が
多々含まれていたりもします。
で、数年間ニッポン列島を駆け抜けた私と仲間達は、
12年程前に引退。
そのチーム(会社)は丸ごと後輩達に譲りました。
その後、後輩達も着実に楽しく活動を展開していると聞き、
嬉しく思っておりました。
ところが先日、いきなり事件は勃発したのです。
かつて起業した時の相方で、共に過酷な学祭戦線を闘い抜いた男、
私の盟友、洋一クンから真夜中のラブコールがありました。
『英次、ヤバい事なってもうた...もう奴等(後輩クン達)、アカンやろな...。
悪いんやけど、スグに(大阪)来てくれへん?』と。...
私も彼も引退してから10余年。
今の現役の子達は、私等から見れば後輩の後輩の後輩クン.....
つまりは[見ず知らずクン]と言う訳ですが、その子等が短大の
イベントツアー中に地雷を踏んでしまったとの事。
ま、要は[色恋沙汰]のトラブルなのであります。
ハイ...。
私達がツアーを回っていた頃、チーム内は女人禁制であり、
さながら我々の一座は[旅する少年刑務所]の様な雰囲気でしたが、
それはそれで統制の行き届いた、とても楽C一家でありました。
しかし私達の引退後、瞬く間にチームは男女共学となり、
メンバー内の恋のバトルから、古株の脱退や新人募集は繰り返され、
挙げ句の果てには女神様(お客様)をも恋愛対象としてロックオンして行く始末......
と成り果てていた様です。
これではまるで[旅する恋のから騒ぎ]で御座います。
そして今回もまた、公演終了後に彼等は
女子大生(お客様)を呑みに連れ出し、朝帰りまでさせてしまった
と言うのですが、こちらの御嬢様の内の一人が、
それはそれは大変な所の御嬢様だった様です。
その大変なる御父様は、愛娘の朝帰りを知り大激怒(当たり前)...
と相成ってしまいました。
ベンツS600ロリンザー仕様の愛車を所有なさる御父様...。
会社事務所に設置された巨大水槽に、熱帯の宝石、ピンクアロワナを
無数に飼育される御父様...。
社員の方々の忠誠心は揺るぎ無く、黒いカラスも一言で純白に変えてしまえる御父様...
と言いますれば、この御父様の生き様がお分かり頂けますでしょうか...。
そして、その御父様のお怒りの言い分と致しましては
『妻を持つ男(後輩クン)が、だらしなく朝まで女子大生を連れ回すハンパな根性が許せん!』etc...
でありました。
また、これ等に対し『責任者からの明確なる説明と謝罪を求める!』...
と言う事の様であります。
ちなみに私と洋一クン、現役時代は彼が社長で私が専務。
がっ! 引退してから10余年。あれから3650以上の夜を越え、
彼はニートで陽気なデイトレーダー、私は突貫鼓僧弐代目として、
それはそれはお互いに、慎ましく平穏なる日々を過ごしておりました。
なのに...なのに何故、私と洋一クンが御父様の所へ[説明と謝罪!]に
行かなあきまへんのやろか...?...悲しい色やね......であります...。
いやはや皆様、チームの看板を背負っての[色恋沙汰]には、
どうかくれぐれも御注意下さいませ。
場合によりましては、その禁断の行為一発で、
チームなど簡単に崩壊してしまいます。
ちなみに話し合いの結論は、[事件の関係者は全員解雇!]...で、
示談成立。
これは実質上の[解散勧告]ですが、私等一同、解散程度の処分で済みました事に、
ただただ低頭でありました...。
後輩クン達よ...洋一クンや私の声を真摯に聞いて下さった、
寛大なる御父様には心から感謝して下さいね。
そして、また一からガッツを入れて労働先を探してみて下さいませ。
いつの日か、貴方達が再び板の上(舞台)に舞い戻る事が出来ましたら、
サス明かりを浴びながら、タイマン勝負(競演)と行きましょう。
そんな日が必ずや来ます事、遠い遠い[彩の國]から楽しみに、
ZUTTO待っていますから......ネ。
/突貫鼓僧地雷処理担当/村井英次


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